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デサント、「アリーナ」ブランド
競泳水着の新モデル「アルティメット・アクアフォースX」

update: 2019/10/31

「アリーナ」の競泳水着の新しいトップモデル 「アルティメット・アクアフォースX」。 写真は「MF」のレディス

「アリーナ」の競泳水着の新しいトップモデル
「アルティメット・アクアフォースX」。
写真は「MF」のレディス

デサントの「アリーナ」ブランドが、競泳水着のハイエンド向けの新モデル「アルティメット・アクアフォースX」を開発した。2020年1月から販売する。来年夏に開催される東京オリンピックでの着用を想定した競泳用のトップモデル水着だ。

キック力・サポート力が向上、ワコールの知見も活用

「アルティメット・アクアフォースX」は、契約スイマーの瀬戸大也選手が「第18回世界水泳選手権大会」で金メダルを獲得した際、着用していた「アルティメット・アクアフォース」をさらに改良、進化させた。前モデル同様、“サポート力”に着目した「CP」と、“動かしやすさ”を追求した「MF」の2モデルを企画・開発した。

「CP」モデルでは、新しい“テープ”とその配置により「サポート力」が向上。「キック力」は前モデルと比べ、約11%アップした。テープ位置を臀部からハムストリング付近に“Y字”に配置し、水中での脚のポジションをコントロールする。「MF」モデルでは、身頃に切り替えのない1つのパーツで構成することにより、股関節部分の着圧を約13%軽減し、着やすさや動きやすさを改善している。

また両モデル共に、商品開発で提携しているインナーメーカー、ワコールの知見を、レディス水着に活用した。胸のふくらみによる流水抵抗を軽減する機能を付加している。泳ぐ動作に合わせた裏地の構造を開発し、適度な締め付け感と泳ぎやすさを両立させた。流水抵抗を約1.3%軽減することに成功した。

同モデルの素材は、素材メーカー、東レとの共同開発。糸から織編、染色など全ての生産工程を日本国内で実施した。縫製は、デサントの子会社、デサントアパレル西都工場で行った。すでに、国際水泳連盟(FINA)の承認を取得済み。来年(2020年)1月から、販売を開始する。上代価格は「CP」「MF」両モデル共に、レディスが3万7,000円、メンズが2万6,000円(本体価格)。