ゴールドウイン、アスレチックビジネス
2018年秋冬は「カンタベリー」が健闘
update: 2019/02/04
ゴールドウインの2018年秋冬シーズンのアスレチックビジネスは、「カンタベリー」が前年比110%の推移で健闘した。今年秋に日本で開催予定のラグビーワールドカップの相乗効果が表れている。「エレッセ」はほぼ前年並み、「スピード」「ダンスキン」は苦戦傾向だった。
ブランド間で格差が表れる
2018年秋冬シーズンにおける同社のアウトドアビジネスは主力ブランドが2ケタ増と好調な推移だったが、アスレチックビジネスはブランド間で格差が表れた。今秋、日本で開催されるラグビーワールドカップ(W杯)の盛り上がりが後押ししたのが、「カンタベリー」。18年秋冬シーズンは10%増と好調な推移だ。コア商材のラグビージャージーのほか、W杯関連商品や、ライフスタイル(汎用性)ではアウター関連が健闘した。
「エレッセ」ブランドの18年秋冬はほぼ前年比並みの推移だったが、発注流動管理の強化に力を入れたことで、販売ロスの削減が進んだという。テニス関連ウエアは秋に苦戦したが、冬商材の拡充が奏功し、シーズンの後半は15%増と健闘した。フットウエアは7%増と堅調な推移だった。フィットネス主体の水着ビジネスでは、マスターズやリゾート向けアイテムが伸びて、5%増と堅調に推移した。
「スピード」は市況自体が芳しくないこともあり、苦戦傾向だった。しかし昨夏の後半からは、実店舗が前年比を上回る推移だった。今冬はEC販売が好調に推移している。「ダンスキン」は、秋が計画通りの推移だったが、冬に防寒系のアウターが苦戦した。計画はやや下回っているというが、前年比はクリアする見通しだ。直営店やECなど、いわゆるDTC(Direct to consumer)のチャネルが2ケタ増と好調だという。