TOP > 企業レポート > ピッチャーの投球を解析する“計測ボール...

ピッチャーの投球を解析する“計測ボール”
各社で製品化の動きが進行中

update: 2018/08/09

< 前のページへ1ページ2ページ
エスエスケイの計測ボール 「SSKi・Ball」

エスエスケイの計測ボール
「SSKi・Ball」

エスエスケイは今秋9月をめどに、同様の計測ボール「SSKi・Ball」を発売する計画だ。同社のシステムでは、ピッチャーの投げる球種、速度、回転数、球の傾きなどを計測し、数値化することができる。基本的な機能はミズノと同じだが、充電式ではなく、使い切りの仕様だ。計測回数は“1万球”を保証する。上代価格は2万7,500円の予定。ミズノよりやや安い設定だ。計測には無線で情報を飛ばせる「ブルートゥース」を活用する。

アシックスが開発した 「PITCH ID」

アシックスが開発した
「PITCH ID」


アシックスは、“投球時の回転数を解析する野球ボール”「PITCH ID」を開発した。計画では、今年9月から、同社の研究・開発施設「ASICS BASEBALL Lab.」で導入する予定だ。当面、一般プレーヤーへの販売は計画していない。「直球や変化球の“球質”を数値化して、投手の投球パフォーマンスを客観的に把握できるようにしたもの」だという。ピッチャーの投球フォーム解析に役立てる目的がある。

今秋以降、ITを活用した新しい野球のピッチャーの向けの計測ボールが市場投入される。中期的に見た場合、定番のトレーニングアイテムとして定着していくだろうか、興味深い動きである。