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デサントのスポーツアパレル研究開発拠点「DISC」が本格稼働
コンセプトは“世界一、速いウエアを創る”

update: 2018/07/27

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デサントのアパレル開発拠点「DISC」(外観)

デサントのアパレル開発拠点「DISC」(外観)

デサントのスポーツアパレルを研究・開発する拠点「DISC(ディスク)」(大阪府茨木市彩都)が7月19日、本格的に運営を始めた。世界規模で展開する機能性スポーツウエアをはじめ、各展開ブランドに適した主力ウエアの開発も手掛ける。

内製化により開発スピードと質の向上を目指す

気象条件を自由に設定できる実験室 「クライマート」

気象条件を自由に設定できる実験室
「クライマート」

「DISC」は「DESCENTE INNOVATION STUDIO COMPLEX」(デサント・イノベーション・スタジオ・コンプレックス)の頭文字を取って命名した。敷地面積は2万2,000㎡、鉄骨構造の2階建てで、延床面積は4,401㎡。投資額は35億円。従来、大阪オフィスの地下に構えていた研究・開発部門に加え、設備等の理由で外部に委託していた試験(が可能な機器)などを新たに揃え、内製化を図った。これにより、開発のスピードアップと質の向上が期待できる。

施設内には、「クライマート」と呼ぶ気象条件を自由に設定する実験室のほか、人工降雨室、素材の物性や機能性を検査する「機能・品質評価ラボ」などを構えている。そのほか、型紙から縫製まで、サンプルを一貫して製作できる「プロダクションスタジオ」も設けている。また、知的財産の管理も請け負う。

施設の中庭の一部を通る「試走コース」

施設の中庭の一部を通る「試走コース」

施設の中庭の一部を使った一周350メートルの試走路も設置した。100mの直線コースも併設しており、実際にランナーが試走して、着用するスポーツウエアの機能性を試験することができる。