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ゴールドウイン、アウトドアビジネス
2017年秋冬シーズンは2ケタの増収

update: 2018/02/05

2ケタ増と好調な推移の 「ザ・ノース・フェイス」

2ケタ増と好調な推移の
「ザ・ノース・フェイス」

ゴールドウインの2017年秋冬シーズンのアウトドアビジネスは、主力ブランドの「ザ・ノース・フェイス」「ヘリー・ハンセン」共に2ケタの増収を達成した。気温の低下も後押ししたほか、ブランドを象徴するアウター類なども健闘したようだ。

2018年秋冬も2ケタ増の計画

17年秋冬シーズンの「ザ・ノース・フェイス」では、9月の端境期においてファッションブランドとの協業商品が好調に推移した。10月は、肩に黒い生地を使い切り替えの入ったジャケットが、トレンドの後押しもあり好調な推移だった。11月は気温の低下に伴い、重衣料の動きが堅調だったようだ。12月に入っても、アウター関連などの反応が良く、シーズンを通して健闘した。

11月には、ハイエンドモデル「サミットシリーズ」を、アウトドア専門店を主体に市場投入した。これは政策的に実施しているもので、より高機能な商品を専門性の高い小売店で販売しようという目的で行っている。機能性の高い商品を求めるシリアスユーザーも意識した取り組みだ。小売店における認知度、存在感を高める狙いがある。

「ヘリー・ハンセン」の主力アイテム、 ファイバーパイル

「ヘリー・ハンセン」の主力アイテム、
ファイバーパイル

「ヘリー・ハンセン」もアウトドアラインなどが好調に推移した。版権を買い取り、自社ブランド化したため、積極的に協業ビジネスを推し進めた。主力アイテムの“ファイバーパイル”やカットソー、レインウエアなどの商品が健闘した。

同ブランドでは、レディス顧客が全体の50%(ザ・ノース・フェイスは25%)を占めており、けん引役になっている。ライフスタイル(タウンユース)向けの利用も増えているようで、こうした面も好調な業績につながっているようだ。

また、両ブランド共に、子供服関連も好調だという。「ザ・ノース・フェイス」は50%増で、ダウンジャケットなどに動きがある。また、トドラーやベビーなどのギフト需要も少なくないようだ。そのほか同ブランドでは、アスレチックテイストの「マウンテンアスレチック」も好調だという。