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東洋紡STC、繊維第1事業総括部スポーツアパレル事業部
強みは“開発型商社”──幅広い生地提案が可能に

update: 2017/11/24

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汎用性を持った”アスレジャー市場”も 意識する(2018年秋冬展)

汎用性を持った”アスレジャー市場”も
意識する(2018年秋冬展)

今秋、新たに東洋紡STCの繊維第1事業総括部スポーツアパレル事業部長に就任した住田光(すみだ・こう)氏。「強みは“開発型商社”であること」と語り、それが幅広い素材や生地の提案による差別化につながっている。主力のスポーツアパレル分野では、成長著しい“アスレジャー市場”を意識した企画・提案を強化する。また、メンズカジュアル分野では、ニット素材の拡販が順調に進んでいる。

上期の売り上げは横ばい、増益を達成

2017年度上期の売り上げは横ばいだったが、効率化を進めた結果、増益を達成した。特に、織物類──北米市場のアウトドアブランド向けなどが好調だった。欧州のラグジュアリー向けも安定している。その半面、アスレチックカテゴリーは苦戦した。強みの1つ、ゴルフウエアは前年並みだった。カジュアルなどほかの分野でカバーした形だ。

市況については、「良過ぎることはない」(住田事業部長)と分析。アウトドアやカジュアルシャツなど、健闘している分野もあるが、好不調にはムラがあるようだ。規模の大きい国内アスレチック市場は「中間の価格帯がなくなり、2極化がはっきりしてきた」(同)。価格志向も根強くあるため、どの価格帯・ユーザーへ向けて企画・提案するのか、メリハリが重要になってきているようだ。