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デサント、ゴルフウエアビジネス 2017年春夏シーズン
中期で新規の顧客開拓を進める

update: 2017/03/31

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 新規開拓を意識し、 ゴルフウエアビジネスを再強化する (写真は「マンシングウェア」17年春夏企画)

新規開拓を意識し、
ゴルフウエアビジネスを再強化する
(写真は「マンシングウェア」17年春夏企画)

デサントは主力分野の1つ、ゴルフウエアビジネスにおいて、中期的な取り組みとして新規の顧客開拓を進める。オリンピックの正式種目になったゴルフ競技だが、2020年の東京五輪が1つの指標になる。各ブランドでも再度、増収を計画している。

市況変化に対応、各業態で売上回復を目指す

終了した2016年秋冬シーズンは、16年春夏よりも苦戦したという。同年春夏シーズンにおいて、「従来のビジネスモデルでは立ち行かなくなっていると感じた」(高畑泰宏 執行役員ゴルフブランド統括部長)という。これはコアの顧客層である65-70歳前後の年配層のリタイア組が増加し、あまりゴルフにお金を使わなくなってきたことが挙げられる。顧客層の変化が進んでいることが、苦戦の大きな要因の1つらしい。

具体的なてこ入れ策は、①(東京五輪の)2020年へ向けて、ジュニア層の開拓を進める、②20代前半の休眠ゴルファーの掘り起し、が主な取り組み内容だ。また、主力チャネルの1つである百貨店やゴルフチェーン店など、各販路で展開するブランドの底上げも継続した取り組み課題だ。

各ブランドの強化策は様々。個性と客層、展開する販路に適した施策を打つ。例えば、新規ブランドの「デサントゴルフ」はSNSやECサイトを積極的に活用した新しい販促手法を取り入れている。SNSでブランドの情報を発信し、リアル店舗とECの相乗効果で顧客を取り込んでいくやり方だ。また、「マンシングウェア」などを展開する百貨店売り場──自主運営に近いショップでは、自前でブランドを発信していく必要がある。