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アディダス ジャパン「アディダス ブランドコアストア」を日本初出店
世界で33店舗目、“HomeCourt”がコンセプト

update: 2015/11/05

日本初展開の 「アディダス ブランドコアストア 大阪」

日本初展開の
「アディダス ブランドコアストア
大阪」

アディダス ジャパンが10月30日、大阪・心斎橋に日本初の新業態ショップ「アディダス ブランドコアストア」(大阪市中央区心斎橋筋)をオープンした。北京を皮切りに世界の主要都市に出店を進めてきたショップで、「HomeCourt」(ホームコート)という“スタジアムにいるかのような臨場感”を演出したコンセプトが特徴だ。

トラフィックが豊富な区画へ移転、新業態に刷新

店内中央付近に設置した 「Shoe Bar」

店内中央付近に設置した
「Shoe Bar」

「アディダス ブランドコアストア」は大丸大阪心斎橋店の近く、目抜き通りの心斎橋筋に面している。ファッションや雑貨、飲食まで幅広い路面店舗が集積していて、インバウンド客の観光スポットにもなっている。また徒歩数分の場所には、「ナイキ」「プーマ」「アンダーアーマー」といった同業他社の直営路面店舗も出店する。

「Shoe Bar」のタッチパネル画面

「Shoe Bar」のタッチパネル画面


同社は当初、北側の長堀通沿いに「アディダスパフォーマンスセンター心斎橋」を出店していたが、今回の新規店舗オープンに伴い閉店した。心斎橋地区の中でも、より集客の見込めるトラフィック(人の往来)が豊富な区画に移転し、さらに新コンセプトショップにリニューアルすることで、発信力を高める狙いがあるようだ。店舗面積は776㎡で、2フロア構造。1階はメンズを主体に「アディダス」「アディダスオリジナルス」のシューズ、アパレルを展開する。2階はウイメンズ・キッズで、上記2ブランドのほか、「アディダス バイ ステラ・マッカートニー」も取り揃える。

1階のメンズフロア

1階のメンズフロア


取扱商品はフットボールやランニング、トレーニングなどをはじめとする豊富なスポーツパフォーマンス商品に加え、ストリートスポーツウエアブランド『アディダスオリジナルス』が展開するカジュアルアイテムも充実している。合計1,000アイテムを超える幅広い商品を揃えている。

新しい提案は「Shoe Bar」(シュー・バー)カウンター。ジャパン社が独自に開発したソフトを使用したシューズの検索端末だ。各フロアに1台ずつ設置されている。常時、最新モデルのシューズ4種類から検索ができ、色や機能性の違いを瞬時に選ぶことが可能だ。情報タグを付けたシューズを特定の場所に置くと、「Bluetooth」により商品情報を即座に表示する。

ニクソン副社長「双方向ツールでブランドの世界観を体験、インバウンド対応も充実」

2階のレディスフロア

2階のレディスフロア

アディダス ジャパンのエディ・ニクソン 副社長コンシューマーダイレクト本部長は同店の特徴について、「店内には、テクノロジーを駆使したデジタルスクリーンが10個あり、来店客がインタラクティブ(双方向)なツールで『アディダス』ブランドを体験できるようになっている。店舗の中央付近はシューズ売り場で、特に『Shoe Bar』と呼ばれるカウンターでは、シューズの詳細データを瞬時に表示するテクノロジーを駆使した高機能タッチパネルを設置することで、顧客が自分に合ったシューズをより簡単に見つけることができる」と説明。デジタル技術を駆使し、顧客との対話を重視した点を強調した。

2階フロア。キッズ商材も扱う

2階フロア。キッズ商材も扱う


また、昨今増えるインバウンドにも対応している。「昨年に比べ2倍くらいになっている」(ニクソン副社長)そうだが、店舗スタッフは4カ国語に対応できる者が10人いる。『Shoe Bar』も4カ国語対応。さらに店内の接客ツールとして、iPadも活用する。

アディダスは2020年へ向けて、グローバル規模で市場開拓に力を入れている。重点的に強化していく6つの都市──ニューヨーク、東京、ロンドン、ロサンゼルス、モスクワ、北京――を掲げる。来年以降は、強化都市の1つ、東京へも新コンセプトショップを出店していく計画だ。

トラック競技“ハードル”のバーをイメージした内装

トラック競技“ハードル”のバーをイメージした内装

アディダス ジャパンのエディ・ニクソン副社長

アディダス ジャパンのエディ・ニクソン副社長