カンタベリーオブニュージーランドジャパン
直営店を改装、新しいイメージを発信
update: 2014/05/29
ゴールドウインのグループ会社であるカンタベリーオブニュージーランドジャパン(東京都)が5月24日、神戸の直営店を移転・リニューアルオープンした。新しいコンセプトに基づくデザインに模様替えした新仕様の直営店で今後、リニューアルする既存店舗の先駆けになる存在だ。内装や品揃えなどを従来のイメージから替えて、新しい「カンタベリー」ブランドの世界観を発信しようとしている。
ライフスタイルの世界観を構築
旧神戸店は13年前、海に近い場所――港よりへ出店したが、繁華街である元町からは徒歩20分近くかかり、アクセスが不便だった。今回、移転・リニューアルした場所は大丸神戸店と目抜き通りのセンター街に挟まれた一角で、再開発により導線が整備され、人通りが多くなった区画。周囲にはファッション系の路面店も集積しつつある好立地だ。
「エンドユーザーとのコミュニケーション・ツールとしての直営店を元町界隈へ出したいという思いは前からあった」という同社の森本邦夫社長。また、「神戸店はトレンド、時勢に合ったリニューアルだったほか、店舗スタッフのマインドのリニューアルも兼ねている」(森本社長)とも語る。
新しく生まれ変わった神戸店は既存の重厚感を抑え、白を基調にした明るい内装に改めた。品揃えも、ルーツであるラグビーの競技関連アイテムも揃えるが限定的にし、汎用性のあるライフスタイル寄りの商材を中心に編集している。「商品が多いと顧客がどれを買おうか迷ってしまう。効率が良くなるし選びやすくなるので、商品をもう少し絞り込んでいきたい」(森本社長)と当面の取り組み課題を説明する。ラグビーのハードなイメージを抑え、新しいライフスタイル寄りのブランド観を発信していく狙いがある。