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ワールドのスポーツブランド「anima」1号店
20代後半から30代のアラサー女性を取り込む

update: 2012/06/20

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3階スタジオのワークショップが人気

20後半ー30代の女性を 取り込んでいる(写真は1階入り口)

20後半ー30代の女性を
取り込んでいる(写真は1階入り口)

今年3月17日、東京・原宿にオープンしたワールドのレディススポーツブランド「anima」(アニマ)の1号店。当初想定していた20代後半から30代のアラウンドサーティー(アラサー)の女性客を取り込みつつある。路面立地の旗艦店舗で、1-2階は「anima」ブランドとセレクト商材で構成。3階にはエンドユーザーが利用できるスタジオも併設する。開店から3カ月が経過し、店頭はどのような推移なのだろうか、取材した。

ファッションとの融合目指す

1階のシューズコーナー

1階のシューズコーナー

昨年6月に同社が新設したTWB(トータルウェルビーイング)統括部において、「スポーツとファッションを融合したスポーツブランド」のコンセプトで、ライフスタイルの一部として定着しつつあるランニングやフィットネスなどのスポーツカテゴリーを軸に商品を開発した。ブランディングには、ファッションブランド「WJKW」のデザイナー、市川麻衣子氏を起用した。市川氏自身もサーフィンを趣味にするスポーツ愛好家だ。

今年1月に発表されたニュースリリースには、「躍動的な美と健康に対する女性の関心が高まっていることに伴い」ブランドを開発したと説明されている。また、「ライフスタイルの一部として定着しつつある『ランニング』『フィットネス&ヨガ』『アウトドア』の3つのカテゴリー」を軸に商品を開発した。「フィットネスの後、そのまま“お茶”できるウエアが欲しい、との声があった」(広報担当者)という。コンセプトに掲げた「スポーツとファッションの融合」である。

スポーツのカジュアル化、ファッション化が指摘されて久しい。スポーツ関連企業がカジュアル化を目指した例はいくつかあるが、ワールドのようにファッションが出身の企業が本腰を入れてスポーツマーケットに参入する例はまだ珍しい。得意とするレディスファッションと、新規開拓するスポーツの融合という新しい試みだ。