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ゴールドウイン グループのウールリッチジャパン
今秋、国内販売が本格スタート

update: 2018/10/15

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青山店の売上は好調に推移

順調なスタートを切った「WOOLRICH 青山店」 (外観)

順調なスタートを切った「WOOLRICH 青山店」
(外観)

先月9月29日にオープンしたフラッグシップの「WOOLRICH 青山店」は、順調な滑り出しだ。TNFの3倍近い客単価で、高額品が動いている。周辺は「ドルチェ&ガッバーナ」や「モンクレール」「プラダ」などラグジュアリーブランドの路面店舗が集積する。表参道の目抜き通りから少し離れた立地で、人通りは少ないが、メンズ・レディス共にバランス良く来店客が訪れているようだ。しかし、安定した売り上げを確保するには、顧客化が必要と考え、一層ブランド認知に力を入れようとしている。

購買客は「ウールリッチ」ブランドをファッションと見なしている傾向があるようだ。TNFはアウトドアブランドと認識されていて、比較的男性客のファンが多い。女性客は日常で使えるアイテムを見つけて購入する──というケースが一般的だという。「ウールリッチ」の場合は、アウトドアやビジネス、タウンなど様々な着用シーンに合わせて商品を選ぶという購入パターンらしい。

「新しいビジネス、商材を拡張したい」 と語るウールリッチジャパンの川田慎二社長

「新しいビジネス、商材を拡張したい」
と語るウールリッチジャパンの川田慎二社長

青山店で展開するアウターでは、機能素材を採用したアウトドアシーン向けの商材もあるが、ビジネスユースを意識した「ロロ・ピアーナ」の生地を使った商材もある。タウン向けの商品群もある。アウトドアの要素を注入しているが、ファッションブランドビジネスの色合いが強い。

当面はブランドの世界観を発信すると同時に、前述した通年展開できる商材の確立を進める。「ブランドを広く認知してもらえる売上規模のめどは、50億円だと思う」と川田社長。そこまで業容が大きくなるのは数年後の事だが、中期的な観点で「ウールリッチ」ブランドの成長を注視している。