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ゴールドウイン、アウトドアビジネス 2016年秋冬シーズン
2ブランドとも増収で推移

update: 2017/02/06

「ザ・ノース・フェイス」。 ライフスタイル商材がけん引した

「ザ・ノース・フェイス」。
ライフスタイル商材がけん引した

ゴールドウインが手掛けるアウトドアブランド「ザ・ノース・フェイス」および「ヘリーハンセン」の2016年秋冬シーズンは、重衣料の消化が順調に進んだこともあり、好調な推移だった。

「ザ・ノース・フェイス」、16年秋冬は20%近い伸び

「ザ・ノース・フェイス」(TNF)の2016年秋冬シーズン(~1月末)は、前年同期比で20%近い伸びだった。14年から15年シーズンも2ケタの増収を達成しているが、15年から16年の伸び幅の方が大きかった。国内のアウトドア市場はあまり良くないと分析しているが、ライフスタイル=汎用性商材がけん引役になった。

重衣料関連がファッションとしての認知を得たこと、11月の冷え込みで重衣料が動いたことなどがプラスに働いた。既存店ベースが伸びたことが大きい。店舗数は4店増だったため、新規出店よりも既存の売上増が貢献した。NSC(ナショナル・スポーツチェーン)店の自主管理売り場の拡大が後押しになった。

ショップでは、大型店が大きく伸びている。ブランドの世界観をしっかり発信しているところ、また顧客が付いているショップが順調な推移である。そのほか、タウンユースを意識した「アンリミテッド」も伸びている。アウトドア市場でもライフスタイル品が多くなっている。

「ヘリーハンセン」。 アウトドアラインも健闘した

「ヘリーハンセン」。
アウトドアラインも健闘した

「ヘリーハンセン」(HH)の16年秋冬シーズンは2ケタ弱の増収だった。アウトドアライン、ライフスタイル関連の商材が伸びた。秋物の立ち上げを早めた当シーズン。11月中旬以降は重衣料の消化が順調に進んだ。「ヘリーハンセン」の今期の出店はない。既存店ベースで健闘した。

2017年秋冬シーズンは、TNFで10%増の計画を立てている。HHでも2ケタ増を目指す。アウトドア市場における大きな傾向の変化はないと見ているが、同社の2ブランドはライフスタイル系商材を中心に、引き続き増収基調にあると分析している。