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【解説】スペシャルレポート
合繊特集「新製品開発の“現場”から──新しいスポーツビジネスへの挑戦」

update: 2015/06/08

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高機能なスポーツアパレル開発を陰で支える素材メーカー。春夏のクーリング、秋冬の保温という基本的な機能性をベースに、独自性のある新素材を開発している。昨今のスポーツシーンでは、軽量、薄手、ソフト感といった要素がトレンドになっているため、ますます高い機能性を持った素材が求められるようになってきた。

主要メーカー6社を直撃──今後の方針を聞く

今回は、東レ、帝人フロンティア、東洋紡STC、旭化成アドバンス、ユニチカトレーディング、三井物産テクノプロダクツの主要6社において、合繊を主体にスポーツ機能性素材を開発・生産する部門の担当部長にインタビューした。6月8日付で別サイト上に特集ページを設け、一目で各社の方針や施策を比較できるようにした(『スペシャルレポート「スポーツビジネスマガジン」合繊特集「新製品開発の“現場”から──新しいスポーツビジネスへの挑戦」 主要素材メーカー6社を直撃 今後の方針を聞く』)。

長らく主戦場は日本国内だったスポーツだが、昨今は生産に加え販売の面でもグローバル化が進んでいる。それに呼応するように、主要合繊メーカーも生産拠点と販売網を海外に拡大しつつある。また、得意分野の素材開発をさらに強化するため、選択と集中を進める動きも一般化した。

各社は、吸汗速乾、保温などといった同じ機能性でも、素材や組成などを違えて、差別化・住み分けできるよう個性的な素材を開発しようと力を注いでいる。特定のスポーツブランドと協業し、エクスクルーシブな機能性素材を開発するケースも増えてきた。これも差別化の一環である。