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『マーケット分析』「競泳水着」
2012年シーズン、各社の新作が出揃う

update: 2011/12/12

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デサント「アリーナ」の「アクアフォース インフィニティー」

デサント「アリーナ」の「アクアフォース インフィニティー」

デサントは「アリーナ」ブランドから、「アクアフォース インフィニティー」を発表。男性用1型、女性用2型を来年1月から発売する。このモデルの特徴は、「エナジーリターン」と呼ぶコンセプト。「スイマーが自分の力を再利用する」機能と説明している(11月28日配信のレポートを参照 http://app.apparel-mag.com/sbm/article/a11112802 )。身体の脇に切り替えが入っていて、身体の前面と後面(背中側)で使用する素材の性質が異なる。東レの織物素材で、ストレッチ性が強いものと弱いものの2種類がある。前面には厚さが約0.3mmの薄手で軽量の素材を使用。後面には弾力があり引っ張る力の強い素材を使った。水中で脚を身体の前面方向へ蹴り出したとき、その反動で後面の素材が伸びる。弾力の強い後面の素材が元に戻る力により脚が引っ張られ、後面への蹴り出しをサポートする。色は全身ブラックと、背面部分をブルーにしたツートーンカラーの2タイプ。全身ブラックモデルが昨今のはやりらしいが、目先を変えたデザインの競泳水着を提案して新しいトレンドを作ろうという狙いもあるようだ。上代価格は女性モデルが3万450円、男性モデルが1万9950円(いずれも税込み)。発売から1年間の販売目標は1万枚(男女込み)。

アシックスの「CF−1」

アシックスの「CF−1」

アシックスは「流水抵抗の低減を追求した」競泳水着「CF-1」(シーエフワン)を開発した。1枚の生地で体を締め付け、大腿部の揺れを抑えて流水抵抗を軽減する機能を持たせた。大腿部の素材は東レと共同開発した織物素材「3CSKIN-COMP」(スリーシースキンコンプ)を採用した。ヨコ糸の種類を変えることにより、1枚の生地だが各部の着圧を変えた。切り替えを入れる必要がないため、流水抵抗の一因になる縫い目の凹凸がない。大腿部を斜めに横切る締め付けの弱い生地を配してゆれの伝播を軽減している(特許出願中)。カラーはネイビーとブラックの2色。上代価格は女性レギュラータイプが2万2050円、女性スパッツタイプが3万4650円、男性モデルが1万9950円(いずれも税込み)。初年度の売上目標はトータルで2万枚の計画だ。