ゴルフウエアブランド、2017年春夏シーズン（下）
商品企画に見られる“アスレジャー”の影響
update: 2016/10/14
エントリー意識した商材も
「ランバン スポール」の
「アベニールライン」
商品企画では、スポーツテイストを採り入れた商材が増えているが、エントリー層を意識した廉価品に取り組むブランドも少なくない。依然、デフレ傾向が強いという声が多いゴルフウエア市場。買いやすい商品を企画することは自然の流れだろう。
特に百貨店向けブランドでこうした傾向が強い。元々、売り値が高いため、新規ゴルファー取り込みのため“敷居”を低くする狙いがある。「カステルバジャック スポーツ」「ミラ・ショーン スポーツ」（オッジ・インターナショナル）や「ヒールクリーク」「J．リンドバーグ」（グリップインターナショナル）、「ブラック＆ホワイト」（ブラックアンドホワイトスポーツウェア）、「M．U．スポーツ」（ツー・アンド・ワン）などのブランドだ。
その半面、価格志向より“商品企画思考”とでも言うべき、商材で勝負するブランドもある。売上規模は小さいが、上顧客──富裕層をしっかり持っているケースだ。「アルチビオ」「ピッコーネクラブ」（ビキジャパン）、「トヴホ」「ロックデュード」（ウィッツ）などが該当する。ブランドの世界観をしっかり表現・発信するタイプのブランドだ。
各社の企画がどこまでゴルファーに受け入れられるか──。2017年春夏シーズンのゴルフウエア市場は、どのように推移するだろう。（終り）
