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ゴルフウエアブランド、2017年春夏シーズン(中)
新規ユーザー取り込みも視野に

update: 2016/10/13

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コンセプトを見直すケースも散見される

「ビバハート」はコンセプトを一新した

「ビバハート」はコンセプトを一新した

このヤングマインド化は、ブランドのコンセプトを見直す、一新する狙いとリンクしていることが多い。前出の2ブランドはその典型例だ。「ヒールクリーク」は今秋のリニューアルに合わせて、ブランドロゴを一新した。タグなどのデザインもそれに合わせて一新している。「ブラック&ホワイト」もブランドロゴを淡色のデザインに改めた。同様に、織りネームや商品タグのデザインも一新した。

ゴルフチェーン店を主販路にするデサントの「ルコックゴルフ」もコンセプトをリニューアルした。“トリコロールカラー(赤・白。青)”を基調にするフランス発のブランド観を強化した。フェニックスの「カッパ」では、大きなリニューアルは行っていないが、ルーツの“イタリアンテイスト”を前面に推し出す企画で、ブランドの世界観を強化している。

「マンシングウェア」(デサント)では、“ペンギンロゴ”の使い方を統一する。見え方を同じにする狙いがある。「ビバハート」(グリップインターナショナル)も来春からコンセプトを一新し、スポーツテイストを採り入れて若返りを図っている。市況や顧客ニーズの変化に対応するため、ブランドの微修正、ブラッシュアップを進める各社。差別化、住み分けを図るための施策だが、商品企画では共通した傾向もある。スニーカーや“アスレジャー”という言葉で表現されるように、ファッションシーンでもスポーツ要素が色濃い。こうしたトレンドを反映したアイテムも増えつつある。(続く)