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『注目パーソン・インタビュー』
ワコール、執行役員ウエルネス事業部 松井恒夫事業部長

update: 2011/09/05

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すべてのスポーツ分野が対象

イチロー選手も愛用する(20周年記念コラボモデル)

イチロー選手も愛用する(20周年記念コラボモデル)

「CW-X」がデビュー間もない1990年代はスキーが盛んだった時代だ。そのためスキーヤーがけが防止の目的でスキーウエアの下に着用することが多かった。一時期、スキー用の機能アンダーというイメージが付きかけたこともあった。特定の競技に限定せず、幅広いスポーツ分野で拡販するというのが基本姿勢だ。

「特定の競技の色がつくとほかに広げにくくなるのは確かです。これからはすべてのスポーツのベースレイヤーとして提案できるのではないかと考えています。特定の競技に特化しているアンダーも存在しますが、当社でも『柔流』のトップスやボトムスでゴルフ向けのモデルを作るなど、各競技に必要な仕様を工夫しています。ゴルフモデルの場合はスイングしやすくするため着丈を長くしていますし、ランニングでは走りやすいよう着丈を短くしています。肩甲骨をサポートする機能は共通して備えています」

「アウトドアブランド『エーグル』とのコラボレーション商品はデザインをお任せしている。パターンは通常の商品と同じです。カラフルなデザイン性はさすがで、われわれが出来ていなかったことでもあり、今も継続して良く売れています。当社の直営店からは『うちでも売りたい』という声が上がるほどです」

ゴルフやランニングなど特定の競技を想定した製品があるのは事実だが、今後は機能を軸にした提案に力を入れるという。

「ランニング・ゴルフ・トレッキング(アウトドア)のカテゴリーを重点的に攻めていく方針は変えていません。新しく展開する分野として、最近はやっている自転車や球技もありますが、1つ1つのカテゴリーを攻めていくわけではなく、これからは機能を軸にした提案をしていきたい。スポーツ小売店は野球売り場、サッカー売り場などカテゴリー別になっているので、スポーツ全般や日常使いの提案をやりにくい面があるのは確かです。しかし例えばゼビオのように、マルチ売り場ですべてのスポーツカテゴリーにアプローチできる場所で、幅広い提案ができればと考えています」