TOP > 注目パーソン インタビュー > ミズノ 取締役 七條毅氏 (グローバル...

ミズノ 取締役 七條毅氏
(グローバルアパレルプロダクト本部担当)
国内外ともに堅調、軌道に乗るアパレル事業

update: 2014/07/28

< 前のページへ1ページ2ページ3ページ次のページへ >

欧米市場で新たな試み

2013年度の欧州は130%と好調に推移。ランニングを中心に伸びたが、「ブレスサーモ」のアンダーウエアも健闘したという。北米は110%で、ランニングやバレーボール、野球のチームアパレルが貢献した。アジア地域は、韓国に現地法人を立ち上げたことによる売上増もあり130%と2ケタ増を達成した。今後、韓国では現地企画を現状の65%から85%にまで高める計画だ。

「今期は各地域において、守るべきところと(攻めるべき)成長分野とに分けて、(めりはりをつけて)取り組んでいこうとしています。欧州では、競合は激しいですが『ブレスサーモ』が浸透してきました。競技シーンのファーストレイヤーとして新しい切り口で提案しています。またロシアでは今秋から、現地企画のアパレルを本格展開します。来年は200%の計画を立てています。2017年にはバレー市場で20%のシェア獲得を目指しています」

「北米では、ランニングに加え、野球とバレーボールの市場規模が大きくなっていて、チーム向けのカスタムオーダーウエアも取り組み始めています。ブラジルではランニングシューズが450万足と成長しており、アパレルも強化する計画です。2014年度は150%の見込みです」

「アジアでは、サッカーを中心に中国や韓国、東南アジアにおいて、QR(クイック・レスポンス)でチームウエアを供給し始めます。現在、注文を募っているところで、今秋から納品が始まります。上代価格も現地に合わせました。海外で生産し海外市場で売るという流れです。また水着は『アジアンコレクション』の販売をこの春から、香港、韓国、中国、台湾においてスタートしました。シンガポールミズノで展示会を開催した現地向け企画の水着です。来年は東南アジアへ販売地域を拡大することを考えています」

「中国市場では今年、店舗数を100ほど減らし350店ほどに絞り込みました。効率化を狙ったのですが、既存店ベースで120%と成果が表れています。中国国内のeコマース事業は160%と成長しています。売り上げに占める構成比率も10-15%と高まってきました」