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アシックス
執行役員 グローバルアパレル・エクィップメント統括部長
西谷 透 氏
アパレルの連結売上比率30%を目指す

update: 2013/07/11

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香港を拠点に拡販

13年春夏からAHAを活用して、特に欧州向けの商品供給が始まっている。AHAの扱い量の目標は今期で200万着強。来年で500万枚と倍増を計画。2015年で900万枚を目指す。中期経営計画「AGP」(アシックス・グロース・プラン)では、2015年度に連結でアパレルの売上高を850億円以上、売上比率21%以上に拡大する計画を立てている。

「当社の場合、アパレルは国内が主流で売上規模は約280億円。国内は30%近い売上比率だが、海外は13%とまだまだ低い。大手の外資スポーツメーカーはアパレルの売り上げが柱の1つになっています。『ナイキ』は約30%がアパレル。『アディダス』は40%を超えていると思います。『プーマ』は35%くらい。アパレルで稼いでいる面がある。生産を集約することによりコストも下げられる。また、ブレークスルーを超える——つまり商品が市場でエンドユーザーの目につくようになると、一気に知名度が高まると思うし、売り上げの急激な伸びも期待できると思います。2015年は通過点に過ぎない。将来的には売上比率の30%が必要でしょう」

グローバル展開において、避けて通れないのが国や地域で異なるアパレルのパターン。アジア人と欧米人では体格や体形が異なるため、別々のパターン、企画が必要だ。

「われわれは“フィット”と呼んでいるが、パターンについては慎重に考えています。ウエスタンパターンとジャパニーズパターンは違う。ただし同一化できるところはやっていきたい。欧米人は胸の厚みが違うが、同じパターンで日本用を作ると緩くなってしまうなど、フィットを分ける必要性はあります」