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ミズノ、七條毅 常務執行役員
健康関連分野の伸び代に期待感

update: 2019/03/18

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オリンピック後、2021年が勝負の年

今年から始まる「ゴールデン・スポーツイヤーズ」には期待を寄せている。今秋にラグビーワールドカップ、来年は東京オリンピック、再来年はワールドマスターズゲームズ2021関西が相次いで開催される。

「オリンピックの主役はアスリートだと考えています。日本代表チームでは、14の競技団体と契約を交わしています。国内市場──エンドユーザーのスポーツに対する関心が高まるのはオリンピック終了後。課題はむしろ2021年で、このタイミングでシェアの拡大につなげたいと考えています。この競技分野での盛り上がりを、新規市場である健康関連ニーズの取り込みへいかにつなげていくかがポイントでしょう」

パイの獲り合いという側面が強くなっている競技スポーツ市場。外資系スポーツメーカーを含め、各社は伸び代のある健康やライフスタイル、ウイメンズなどの分野を開拓しようと動き出している。ミズノでは今後、3つのキーワードの下、3つのカテゴリーを強化しようと考えている。

キーワードは3つ。①オーグメンテーション(人の能力を拡張する技術)、②インディビジュアライゼーション (個人に合わせる技術)、③アクティベーション(ヒトの潜在能力を引き出す技術)。強化すべきカテゴリーは①健康、②ワーキング、③ライフスタイル、の3つです。中でも健康分野は1つの柱になるでしょう。ワーキングは成長分野。3つ目のライフスタイルでは、スポーツのイメージが向上するようなプロモーションを続けます。競技分野では、ランニングシューズの復活を目指します」

略歴 七條毅(しちじょう・たけし)氏 1961年生まれ。84年3月。ミズノ入社。2005年3月、アスレティック事業部マーケティング部長。10年3月アパレル企画生産本部本部長。12年3月、グローバルアパレルプロダクト本部本部長。12年6月、取締役(グローバルアパレルプロダクト本部担当)。16年6月から現職。