Messe München
Executive Director of Business Unit Consumer Goods Director ISPO Group ──
メッセ・ミュンヘン ISPOグループ ディレクター、トウビアス・グローバー氏
update: 2018/11/13
スポーツカジュアルのトレンドは成長のチャンス
人口の多いアジア市場の伸びにも期待している。China市場へは約15年前から、日本市場へは1970年ごろからアプローチしてきたが、スポーツの新しいファンを開拓し増やせる地域として、期待を寄せている。
「アジア地域は、人の数だけを見ても強化していかなくてはなりません。日本市場は革新的でクオリティーも高く、高度で驚きがある。また、スポーツの他分野への広がり──健康志向、ヨガ、トラベルなどへ拡大している点も特徴です」
世界的にファッショントレンドの1つになっている“スポーツカジュアル”についても、従来のスポーツの枠を広げるまたとないチャンスだと見ている。
「スポーツはファッションよりも機能性(素材)やデザインなどでアドバンテージがあると思います。しかし、ファッションブランドがスポーツブランドの要素を採り入れて発信していることが多い。そういうチャンスがあるにも関わらず、スポーツメーカーは見逃しているケースが多いのは残念だと思います」
アジアにおける、スポーツ関連企業の取り組みには、世界的な“可能性”があるという認識では、共通項があるようだ。
略歴 Tobias Gröber(トウビアス・グローバー)氏 1997年、メッセ・ミュンヘンに入社。99年、ISPOのプロジェクトマネージャーに就任。2004年、現職のコンシューマーグッズビジネスユニット執行役員に就任。ISPOミュンヘンのほか、ISPO北京、ISPO上海、OutDoor by ISPO、ISPOデジタイズなど幅広い範囲を担当。