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アキレス 2014年3月期 第2四半期
円安や原材料高で増収減益に

update: 2013/11/21

アキレスの2014年3月期第2四半期連結決算は増収を達成したが、円安や原材料高による影響で減益となった。主力のプラスチック事業および産業資材事業が増収を達成した。「瞬足」などを展開するシューズ事業は前年同期比を下回った。

新モデルの「瞬足」が好評

ジュニアのスポーツシューズ「瞬足」ブランドを展開する同社。ランニングカテゴリーにおいて、野生動物をモチーフにした「エスチーター」、アクションスポーツ対応の男児向けシューズ「瞬足エクストリーマーズ」が好評だった。前年に注目を集めたダンス用シューズ「瞬足ダンス」は、市場で一巡した影響で前年実績を下回った。

高機能クッション「ソルボ」を採用したシューズ「アキレス・ソルボ」は、レディスの新製品が好調に推移した。また、昨年に発売した「フォートゥースリーデザインズ」も好評で、前年を上回った。シューズ事業全体では、売上高87億円(1.3%減)、セグメント利益2億9,700万円(49.1%減)と前年実績を下回った。

プラスチック事業では、車輌内装資材のラミネート製品の拡販や海外メーカー向けの受注が堅調で前年を上回った。フイルムは前年減、農業用はプラスだった。北米事業は医療用が好調で増収を達成した。建装資材はプラス成長だった。その結果、売上高188億円(7.1%増)、セグメント利益が6億2,600万円(4.5%増)と増収増益を達成した。

産業資材事業は、ウレタンが好調だったほか、インテリア製品の「エアロンムマック」も好調に推移した。断熱資材や静電気対策品も前年を上回った。事業全体では売上高132億円(3.0%増)、セグメント利益8億円(13.6%減)の増収減益だった。

財務面では効率性指標が改善した。流動性指標では手元流動性比率およびD/Eレシオが改善した。通期では連結売上高840億円(2.9%増)、経常利益25億円(5.8%減)を計画している。