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ヒマラヤ、2021年8月期 連結決算
売り上げが堅調に推移、黒字を回復

update: 2021/10/01

ヒマラヤ、2021年8月期 財務数値一覧(表1)

ヒマラヤ、2021年8月期
財務数値一覧(表1)

ヒマラヤの2021年8月期連結決算は、コロナ禍の影響から売り上げが回復し増収を達成した。損益面では、前期の損失計上から一転して、利益を確保するに至った。部門別では、「ゴルフ」「アウトドア」が2ケタの増収と健闘した。

「ゴルフ」「アウトドア」が健闘

連結売上高は621億3,300万円(7.6%増)と堅調な推移だった。売上総利益率(粗利率)が35.8%(2.0ポイント増)と改善した。販管費率が相対的に低下したこともあり、営業利益20億2,400万円(前期は4億8,700万円の営業損失)を確保するに至った。同様に、経常段階でも22億1,500万円の利益を計上した。当期純利益は14億1,200万円だった(表1を参照)。

ヒマラヤ、2021年8月期 商品別売上高・通期見通し(表2)

ヒマラヤ、2021年8月期
商品別売上高・通期見通し(表2)

商品別の売上高では、主力の「一般スポーツ」が366億1,500万円(2.8%増)と堅調に推移した。特に好調だったのは「ゴルフ」と「アウトドア」。「ゴルフ」は101億300万円(10.4%増)、「アウトドア」は126億5,800万円(19.1%増)と2ケタの増収を達成した(表2を参照)。

既存店ベースの売上高は前年比106.6%。全店舗では同107.7%だった。期末の店舗数は98店(退6)。店舗数が減る中で、収益性が改善した。コロナ禍の悪影響からは脱却できた模様だ。今期は中期経営計画に基づき、新規出店を再開する方針だ。

財務面でも改善が見られる。自己資本が増加し、有利子負債が減少したため、D/Eレシオが1倍を下回り改善した。手元流動性比率も倍増したほか、商品回転率、交差比率もプラスに転じた。

通期の業績見通しは、「収益認識に関する会計基準」(企業会計基準第29号)等を適用するため、前年比がない。売上高は595億円と減収し、利益の額はほぼ前年並みの計画だ。営業利益は21億円、経常利益は22億5,000万円。