米国上場スポーツ小売店2社、2022年1月期 第2四半期まとめ
売り上げが回復、利益を確保

update: 2021/09/21

米国上場スポーツ小売店2社の2022年1月期第2四半期（2－7月）の連結決算をまとめた。2社共に売り上げが回復したほか、利益を確保した。前年同期に影響を受けたコロナ禍から立ち直った形だ。利益率も2ケタを確保し、収益性が改善している。

粗利率が大きく改善

対象にしたのは、Foot Locker,Inc.（フットロッカー社）とDICK’S SPORTING GOODS（ディックス　スポーティング　グッズ）の2社。いずれも1月期決算で、7月末に第2四半期を迎えた。

スポーツ系シューズやアパレルなどを扱う小売店、Foot Locker,Inc.の連結売上高は44億2,800万米ドル（約4,826億5,200万円、1米ドル＝109円で換算）、36.1％増。既存店ベースでも前年同期比33.4％増と好業績を後押しした。売上総利益率（粗利率）は34.9％（10.0ポイント増）と大幅に回復。営業利益5億4,600万米ドル（約595億1,400万円、同）を確保するに至った。

期末の店舗数は、2,911店（出28、退115）と減少した。主力の「Foot Locker」業態は、米国内が827店（出2、退23）、欧州が618店（出11、退17）とそれぞれ減少している。アジアは26店（出6）と増加した。

DICK’S SPORTING GOODS,INC.の連結売上収益は、61億9,300万米ドル（約6,750億3,700万円、1米ドル＝109円で換算）、53.1％増。Foot Locker同様、売上総利益率（粗利率）が38.7％（10.1ポイント増）と大幅に改善した。営業利益は11億3,900万米ドル（約1,241億5,100万円、同）、455.6％増と大幅な増益となった。

連結ベースの既存店売上高は2020年度末と比較して51％増。ECの売上高は2019年度末と比較して124％増と倍増した。通期の業績見通しは、連結売上収益が115億2,000万－117億2,000万米ドル（約1兆2,665億8,000万円、同）、約21.0％増。税引前利益は15億8,000万－16億4,000万米ドル（約1,754億9,000万円、同）、126.0％増の計画。