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ヨネックス、2022年3月期 第1四半期
売り上げが回復、利益を確保

update: 2021/08/17

ヨネックス、2022年3月期 第1四半期 財務数値一覧(表1)

ヨネックス、2022年3月期
第1四半期 財務数値一覧(表1)

ヨネックスの2022年3月期 第1四半期(4-6月)連結決算は、コロナ禍から売り上げが回復したほか、前年同期の損失から黒字転換し、利益を確保するに至った。特に日本とアジアのビジネスが好調に推移した。

日本、アジアビジネスが貢献

連結売上高は161億7,800万円(97.3%増)とほぼ倍増した。日本及びアジアのビジネスが回復したことによる増収。特にChinaのバドミントン用品の売上増が貢献し、第1四半期では過去最高の売上高を達成した。

増収に伴い売上総利益も増加した。販管費率が相対的に減少し、売上総利益率(粗利率)が44.0%(11.5ポイント増)と大幅に改善した。その結果、13億1,400万円の営業利益を計上するに至った。経常段階でも13億5,700万円の黒字を確保した。

ヨネックス、2022年3月期 第1四半期 地域別・種目別売上高(表2)

ヨネックス、2022年3月期
第1四半期 地域別・種目別売上高(表2)

地域別では、「日本」が売上高95億2,200万円(84.0%増)とけん引役になった。昨年4-6月は自粛要請によりスポーツ活動が大きく制限された影響が大きかった。今期は栄養が限定的で売り上げが回復した。前年度の損失から7億円の黒字に転換した。

「アジア」地域は売上高55億2,400万円(61.2%増)。China市場のバドミントン用品を中心に増収を達成した。台湾もバドミントンを中心に販売が伸びた。営業利益も7億3,000万円と増益を達成した。

種目別では、主力の「バドミントン用品」が88億5,500万円(98.7%増)と回復した。国内外共に大幅な増収だった。「テニス用品」は29億9,600万円(171.3%増)と大きく伸ばした。「その他・ウェア・アクセサリー等」は38億4,500万円(64.0%増)だった。

通期の業績見通しは、第1四半期の復調を考慮して上方修正している。連結売上高は680億円(31.9%増)、営業利益40億円(287.5%増)、経常利益41億円(124.9%増)の計画だ。