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美津濃、2022年3月期 第1四半期
売り上げが回復、利益を確保

update: 2021/08/11

美津濃、2022年3月期 第1四半期 財務数値一覧(表1)

美津濃、2022年3月期
第1四半期 財務数値一覧(表1)

美津濃(ミズノ)の2022年3月期 第1四半期(4-6月)連結決算は、コロナ禍で苦戦した前年同期と比べて売り上げが大幅に回復したほか、損失から転じて利益を確保するに至った。

ゴルフ、ランニングが堅調、過去最高益を達成

売上高はコロナ禍の影響から立ち直り、428億7,000万円(49.6%増)と大幅に増加した。売上総利益率(粗利率)は43.2%(3.9ポイント増)と改善したほか、販管費率も大幅に削減。営業利益32億4,900万円(前期は18億円の損失)を確保するに至った(表1を参照)。

経常利益は34億8,700万円、四半期利益は27億4,800万円で、各段階で黒字回復を果たした。利益率の高いゴルフ関連用品が特に欧米市場で好調だったほか、ランニングが欧州において健闘した。在庫管理や経費コントロールの効果もあり、第1四半期において過去最高益を達成した。

美津濃、2022年3月期 第1四半期 地域別・品目別売上高(表2)

美津濃、2022年3月期
第1四半期 地域別・品目別売上高(表2)

地域別、品目別でも、全カテゴリーで増収となった。主力の「日本」が売上高273億円(59.6%増)と健闘したほか、「欧州」が同50億円(92.3%増)、「米州」が63億円(14.5%増)と好調に推移した。「フットウェア」(シューズ)は同122億円(52.5%増)、「アパレル」が同128億円(52.4%増)と好調な推移だった。

第1四半期の好調を受けて、通期の業績見通しを上方修正している。売上高は据え置いたが、営業利益・経常利益共に20億円増の70億円を計画している。