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主要上場スポーツ系小売店4社、決算まとめ
秋冬シーズンから回復基調に

update: 2021/04/21

主要上場スポーツ小売店4社、 決算まとめ 財務数値一覧(表1)

主要上場スポーツ小売店4社、
決算まとめ 財務数値一覧(表1)

主要上場スポーツ系小売店4社(アルペン、ゼビオホールディングス、ヒマラヤ、エービーシー・マート、順不同)の最新の決算をまとめた。エービーシー・マートはカジュアル系シューズも扱うが、主力がスポーツ系シューズのため、対象に入れている。2020年秋冬シーズンから、徐々にコロナ禍からの回復基調に差し掛かっているようだ。

コロナ禍の影響を引きずる

対象の4社の決算期が異なるため、純然たる比較はできないが、エービーシー・マート及びヒマラヤが本決算、上期決算と区切りを迎えたため、直近の各社業績をまとめた。2020年はコロナ禍の影響で各社は軒並み苦戦したシーズンだったが、秋冬シーズン以降は徐々に回復の兆しが見られるようになってきた。

主要上場スポーツ小売店4社、 決算まとめ 部門別売上高(表2)

主要上場スポーツ小売店4社、
決算まとめ 部門別売上高(表2)

エービーシー・マートは2月期の本決算。上期の落ち込みが影響し、2ケタの減収減益に至った。品目別でも軒並み2ケタ減となったが、今期(2021年度)の見通しは2ケタの増収増益である。

アルペンは6月期の第2四半期決算(7-12月)。増収増益と復調してきた。利益率が大幅に改善した。通期も増収の見通しである。ヒマラヤは8月期の第2四半期(9-2月)。増収、黒字回復を果たした。通期も増収を計画している。

ゼビオホールディングスは3月期の第3四半期(4-12月)で、2ケタの減収減益だった。前半のコロナ禍の影響が色濃く残っている。規模は小さいが「ウィンタースポーツ」が増収し健闘した。主力の「一般競技スポーツ」は2ケタ減と苦戦したが、「ゴルフ」が1ケタの減収と下げ幅は小さかった。