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エービーシー・マート、2021年2月期
コロナ禍の影響を受け、減収減益に

update: 2021/04/16

エービーシー・マートの 2021年2月期は減収減益に

エービーシー・マートの
2021年2月期は減収減益に

エービーシー・マートの2021年2月期連結決算は、コロナ禍によるマイナスの影響を吸収し切れず、2ケタの減収減益となった。全品目で2ケタの減収に至った。店頭は苦戦したが、新規出店は順調に進んだほか、財務は引き続き安定している。

通期では2ケタの増収増益を計画

エービーシー・マート、 2021年2月期 財務数値一覧(表1)

エービーシー・マート、
2021年2月期 財務数値一覧(表1)

連結売上高は2,202億6,700万円(19.1%減)で2ケタの減収だった。売上総利益率(粗利率)は50.1%(2.5ポイント減)と低下した。販管費率が41.2%(4.5ポイント増)と増加したこともあり、営業利益が195億1,300万円(55.0%減)の減益に至った。

経常利益は212億8,300万円(52.0%減)と約半減した。当期純利益も192億2,600万円(35.3%減)と落ち込んだ。しかし営業利益率が8.9%、経常利益率は9.7%と高い水準を保っている。

エービーシー・マート、 2021年2月期 品目別売上高(表2)

エービーシー・マート、
2021年2月期 品目別売上高(表2)


品目別の売上高は、主力の「スポーツ」が1,291億1,700万円(19.8%減)と苦戦した。「レザーカジュアル」が332億6,800万円(11.1%減)、「キッズ」が162億800万円(11.3%減)と比較的落ち込みの幅が小さかった。「レディース」が114億3,500万円(35.4%減)と大きく苦戦した。期末の店舗数は1,379店(103増、57減)。うち国内は1,032店(50増、34減)。

財務面は引き続き安定している。手元資金も潤沢で、自己資本比率も微増した。商品回転率がやや下がり、交差比率も低下したが、当面の懸念材料は見当たらない。通期見通しは、連結売上高2,597億円(17.9%増)、営業利益304億円(55.8%増)、経常利益311億円(46.1%増)。2ケタの増収増益を計画する。