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PUMA、2020年12月期 連結決算
減収減益になるも、回復傾向が鮮明に

update: 2021/03/05

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プーマの2020年度は減収減益だったが、 回復傾向が顕著になってきた(画像はリリースから抜粋)

プーマの2020年度は減収減益だったが、
回復傾向が顕著になってきた(画像はリリースから抜粋)

PUMA(プーマ社)の2020年12月期(2020年度)の連結決算は減収減益となったが、「EMEA」(欧州・中東・アフリカ)や「Asia/Pacific」(アジア・太平洋)地域を中心に業績の回復傾向が鮮明になってきた。商品別では「Apparel」(アパレル)がけん引役になった。通期では2ケタの増収(2019年度対比)を予想している。

「Asia/Pacific」「Apparel」が健闘

PUMA、2020年12月期 財務数値一覧(表1)

PUMA、2020年12月期
財務数値一覧(表1)

連結の売上収益は、52億3,400万ユーロ(約6,594億8,400万円、1ユーロ=126円で換算)、4.9%減。第3四半期(10-12月)は「Wholesale」(卸)が4.6%増、「DTC」(Direct to Consumer Business)が19.3%増と前年比を上回った。売上総利益率(粗利率)は47.0%(1.8ポイント減)と低下し、販管費率が43.3%(2.0ポイント増)と増加したこともあり、営業利益(EBIT)は2億900万ユーロ(約263億3,400万円、同)、52.5%減の減益に至った。

税引前利益(EBT)は1億6,200万ユーロ(約204億1,200万円、同)、61.1%減。当期純利益は7,800万ユーロ(約98億2,800万円、同)、69.9%減だった(表1を参照)。通期では減収減益だったが、第3四半期(10-12月)では「EMEA」が5.1%増、「Asia/Pacific」が8.2%増、「Apparel」が9.9%増など、回復傾向が鮮明になってきた。