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ゼビオホールディングス、2021年3月期 第3四半期
減収するも利益を確保

update: 2021/02/25

ゼビオホールディングス、2021年3月期 第3四半期 財務数値一覧(表1)

ゼビオホールディングス、2021年3月期
第3四半期 財務数値一覧(表1)

ゼビオホールディングスの2021年3月期第3四半期連結決算は、コロナ禍の影響が足を引っ張り、減収減益となった。しかし直近の第3四半期(10-12月)は微増収増益と回復基調にある。部門別では、「ゴルフ」が健闘した。

第3四半期(10-12月)は増収増益を達成

連結売上高は1,496億6,200万円(14.0%減)で2ケタの減収。売上総利益率(粗利率)は39.5%(0.2ポイント増)でやや改善した。販管費は削減できたが、売上減が影響しその比率は相対的に上昇した。営業利益は24億2,700万円(47.0%減)、経常利益は30億9,400万円(38.3%減)とそれぞれ2ケタの減益だった(表1を参照)。

ゼビオホールディングス、2021年3月期 第3四半期 部門別売上高(表2)

ゼビオホールディングス、2021年3月期
第3四半期 部門別売上高(表2)

第3四半期(10-12月)だけを見ると、売上高287億7,600万円(4.1%増)、営業利益22億1,400万円(290.3%増)で、増収増益を達成した。店頭売りが着実に回復してきている。

部門別の売上高では、主力の「一般スポーツ・シューズ」が454億2,500万円(24.9%減)と苦戦した。「ゴルフ」が466億6,400万円(5.4%減)と、売上額で上回った。「ウィンタースポーツ」は43億円(6.7%増)と健闘した。「スポーツアパレル」や「アウトドア・その他」は2ケタの減収だった(表2を参照)。

期末の店舗数は、866店(23増、17減)。主力業態の「スーパースポーツゼビオ」は164店(3増、3減)、ゴルフ業態の「ヴィクトリアゴルフ」は162店(7増14減)だった。アウトドア業態の「エルブレス」は76店(2増)。

通期の業績目標に変更はない。連結売上高2,075億8,600万円(7.9%減)、営業利益30億4,900万円(41.9%減)、経常利益37億4,900万円(35.8%減)を計画している。利益率が2017年度(第3四半期の営業利益率が5.9%)をピークに下降線を辿っている。収益力の再強化が当面の課題だろう。