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アシックス、2020年12月期
減収、損失計上も当初の予測から上振れ

update: 2021/02/15

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新たな中期計画を策定──2023年度に営業利益250億円、ROA4.0%

中期経営計画「アシックス グロース プラン(AGP)2020」が終了した当期決算。今期から新たに3カ年の中計を策定した。コロナ禍もあり、数値目標を達成できなかった前中計。新しい中計においても、収益体質の強化を継続する。強みのランニングをさらに強くする、オニツカタイガーの業容拡大、中華圏の成長加速、成長市場の拡大、などが主要な強化ポイントだ。赤字が続くアパレル事業の黒字化、カテゴリーの選択と集中、直営店の見直しなど、効率面も改善を図る。

数値目標は、最終年度の2023年に「営業利益250億円、営業利益率6.0%以上、ROA4.0%」を掲げる。ECの成長率は2019年比で3倍以上を目指す(2020年度は86%増。構成比は8.3ポイント増の15.7%)。併せてリアル店舗の統廃合も推し進める。ECを絡めたDTCビジネスの効率化、適正化を進める。

通期の業績見通しは、東京オリンピックの開催が不透明な事もあり、幅を持たせた“レンジ形式”で設定した。連結売上高3,700-3,850億円(12.5-17.%増)、営業利益70-100億円、経常利益40-70億円、当期純利益20-35億円で、増収・黒字回復を目指す。