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エービーシー・マート、201年2月期 第3四半期
コロナ禍の影響で減収減益に

update: 2021/01/15

エービーシー・マート、2021年2月期 第3四半期 財務数値一覧(表1)

エービーシー・マート、2021年2月期
第3四半期 財務数値一覧(表1)

エービーシー・マートの2021年2月期 第3四半期(3-11月)連結決算は、長引くコロナ禍の影響で減収減益となった。消費の回復も遅れ、第3四半期では、第2四半期に続いて四半期決算開示来、初の減収となった。

消費の回復遅れ、四半期開示以来初の減収

連結の売上高は、1,604億3,000万円(21.0%減)と2ケタの減収。在庫の消化が滞った影響で、売上高総利益率(粗利率)が50.8%(2.2ポイント減)と低下した。販管費は、額そのものは削減できたが、売上減で同比率は相対的に増加。営業利益は148億6,700万円(55.6%減)と前期に比べて半減した。

経常利益も同様に、158億6,200万円(53.8%減)と減益。四半期利益も102億8,200万円(55.3%減)と落ち込んだ。しかし利益率は2ケタ近い水準で、高収益体質である事に変わりはない(表1を参照)。

エービーシー・マート、2021年2月期 第3四半期 品目別売上高(表2)

エービーシー・マート、2021年2月期
第3四半期 品目別売上高(表2)

品目別の売り上げでは、主力の「スポーツ」が941億9,000万円(20.9%減)と2ケタの減収となった。冠婚葬祭の需要減なども影響し、特に「レディース」が86億2,700万円(36.9%減)、「ビジネス」が48億9,500万円(34.7%減)と大きく苦戦した(表2を参照)。

期末の店舗数は、1,046店(出50、退20)で、新陳代謝が進んだ。主力業態の「ABCマート」が804店(出30、退11)と増加した。「グランドステージ」も29店(出2)と増加した。

通期の業績予測に変更はない。連結売上高2,206億円(19.0%減)、営業利益178億円(59.0%減)、経常利益187億円(57.8%減)の減収減益を予想している。