PUMA、2020年12月期 第3四半期 連結決算
欧州・米州の業績が回復基調に
update: 2020/11/02
PUMA(プーマ)の2020年12月期第3四半期(1-9月)の連結決算は、コロナ禍の影響が尾を引いたため、減収減益となった。第3四半期(7-9月)=直近の3カ月では、欧州や米州で業績がプラスに転じるなど、収益は回復基調にある。
9カ月累計では減収・減益
連結の売上収益は37億1,400万ユーロ(約4,568億2,200万円、1ユーロ=123円で換算)、7.7%減。売上総利益率(粗利率)が46.5%(2.9ポイント減)と減少したほか、販管費率が42.6%(2.8ポイント増)と増加した。販管費の額そのものは減少したが、比率が高まった(表1を参照)。
営業利益(EBIT=利払前税引前)は1億4,500万ユーロ(約178億3,500万円、同)と利益を確保した。税引前利益(EBT)は1億700万ユーロ(約131億6,100万円、同)、70.9%減だった。
コロナ禍の影響が長引いていることもあり、9カ月の累計では減収・減益となった。しかし、7-9月では15億8,300万ユーロ(約1,947億900万円、同)、7.2%増と回復してきている。同営業利益は1億8,900万ユーロ(約232億4,700万円、同)、16.8%増と増益を達成した。
地域別では、各地域で減収となったが、直近の3カ月は「EMEA」(欧州・中東・アフリカ)が売上高6億6,400万ユーロ(約816億7,200万円、同)、14.1%増と2ケタの増収となった。「Americas」(米州)は同5億4,600万円(約726億1,800万円、同)、9.7%増と好調な推移だった。日本を含む「Asia/Pacific」(アジア・太平洋)は同3億7,200万ユーロ(約457億5,600万円、同)、6.1%減と減収に至った(表2を参照)。