lululemon athletica inc. 2021年1月期 第2四半期
コロナ禍の影響を受け、減収減益に

update: 2020/09/14

ヨガやフィットネスウエアを手がけるlululemon athletica inc.（ルルレモンアスレティカ社）の2021年1月期第2四半期（2－7月）の連結決算は、コロナ禍の影響を受けて減収減益となった。店舗の閉鎖で直営店は減収したが、DTC（Direct to consumer）ビジネスが倍増し健闘を見せた。

DTCビジネスが好調に推移

連結の売上収益は、15億5,400万米ドル（約1,631億7,000万円、1米ドル＝105円で換算）、6.7％減。直営店の閉鎖で減収したが、DTCで落ち込みを軽減した形だ。売上総利益率（粗利率）は53.0％（1.5ポイント減）。

販管費率が増加したことで、営業利益は1億5,700万米ドル（約164億8,500万円、同）、47.0％減の減益となった。税引前利益は営業利益と同額の1億5,700万米ドル、47.8％減。四半期利益は1億1,500万米ドル（約120億7,500万円、同）、48.0％減だった（表1を参照）。

販路別の売上高では、ECなどメーカーがエンドユーザーに直接、販売する「DTC」が9億600万米ドル（約951億3,000万円、同）、112.0％増と倍増した。セグメント利益も3億9,400万米ドル（約413億7,000万円、同）、138.8％増と大幅な伸びで、増収増益と収益に貢献した。

一方、「Company-operated stores」（直営店）は5億4,700万米ドル（約574億3,500万円、同）、49.8％減と苦戦した。損益面は、3,500万米ドル（約36億7,500万円、同）の損失を計上するに至った。

期末の店舗数は、506店（15増）。主力市場の「United States」（米国）は309店（4増）、「Canada」（カナダ）は61店（2減）、「China」（中国、香港、マカオ、台湾を含む）は46店（8増）。「Japan」（日本）は8店（1増）だった。

通期の業績見通しは、コロナ禍の影響で詳細な分析、判断が難しいとして、公表していない。