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スノーピーク、2020年12月期 第2四半期
店舗閉鎖の影響で減収、減益に

update: 2020/09/03

スノーピークの第2四半期は減収減益に (画像は「スノーピークNEWoMan横浜」)

スノーピークの第2四半期は減収減益に
(画像は「スノーピークNEWoMan横浜」)

スノーピークの2020年12月期第2四半期(1-6月)の連結決算は、コロナ禍でリアル店舗が閉鎖された影響が大きく、減収減益となった。自粛解除後は大きく回復した。牙は小さいが、国外ビジネスが好調に推移した。

国内ECビジネスが好調に推移

スノーピーク、2020年12月期 第2四半期 財務数値一覧(表1)

スノーピーク、2020年12月期
第2四半期 財務数値一覧(表1)

連結売上高は65億7,400万円(4.2%減)。コロナ禍による店舗休業の影響が大きかったが、下げ幅を最小限に止めた。売上総利益率は、国内外の直営比率が高まったことから55.4%(2.1ポイント増)と改善した。

販管費は第2四半期(4-6月)で削減できたが売上減もあり、同比率は相対的に増加した。その影響もあり、営業利益は2億6,200万円(44.2%減)と落ち込んだ。経常利益は2億4,700万円(48.8%減)、四半期利益は2億500万円(39.4%減)だった(表1を参照)。

地域別の売上高は、主力の「日本」が51億7,000万円(10.7%減)と苦戦した。国外はいずれも2ケタの増収を達成した。特に「韓国」(売上高5億7,000万円、32.6%増)や「米国」(同4億2,000万円、20.0%増)、「台湾」(同2億6,000万円、23.8%増)が健闘した。

スノーピーク、2020年12月期 第2四半期 地域別・部門別売上高(表2)

スノーピーク、2020年12月期
第2四半期 地域別・部門別売上高(表2)


事業別の売上高では、主力の「アウトドア」が53億2,000万円(2.9%減)で、難しい商況下で堅調だった。「アパレル」は7億1,000万円(6.6%減)の減収だった。「ビジネスソリューションズ」が3億2,000万円(18.5%増)と健闘した(表2を参照)。

国内の販路別では、自社のECサイトが売上高4億8,000万円(136.7%増)と倍増した。自粛要請下において、リアル店舗が休業していた中、自社ECへの集客策が功を奏した形だ。

未定だった通期の業績見通しを開示している。連結売上高は150億9,100万円(5.8%増)、営業利益10億5,000万円(13.6%増)、経常利益10億2,300万円(6.3%増)、当期純利益7億3,800万円(73.6%増)を計画している。