CALLAWAY GOLF COMPANY、2020年12月期 第2四半期
コロナ禍の影響で減収、減損損失の計上で営業赤字に

update: 2020/08/27

CALLAWAY GOLF COMPANY（キャロウェイゴルフカンパニー）の2020年12月期 第2四半期（1－6月）の連結決算は、コロナ禍の影響で減収となった。利益面では、「ジャック・ウルフスキン」ブランドの“のれん”の減損損失の計上もあり、損失を計上した。

ゴルフ用品が回復傾向に

連結の売上収益は7億3,900万米ドル（約790億7,300万円、1米ドル＝107円で換算）、23.2％減と2ケタの減収だった。売上総利益率（粗利率）は42.9％（3.4ポイント減）と減少した。コロナ禍による売上減のほか、中古品や利益率の低いゴルフボールの販売増、買収した「ジャック・ウルフスキン」の在庫増などが影響した。

販管費は「ジャック・ウルフスキン」ブランドの“のれん”の減損損失の計上もあり、前年同期比よりも増加した。その影響で営業損益は、1億3,600万円の損失を計上するに至った。のれんの減損損失を除くと、3,700万米ドル（約39億5,900万円、同）の黒字に転じる。

部門別の売上高では、軒並み減収となった。主力の「Golf Clubs」（ゴルフクラブ）は4億700万米ドル（約435億4,900万円、同）、16.1％減。「Apparel」（アパレル）は1億1,300万米ドル（約120億9,100万円、同）、33.0％の減収だった。しかし、ゴルフ用品の回復スピードは予想より早いようだ。Eコマースも前年比50％増と好調を持続している。

地域別の売上高も、軒並み2ケタの減収だった。主力の「United States」（米国）は3億8,900万米ドル（約416億2,300万円、同）、21.6％減。2番手の「Europe」（欧州）は1億4,600万米ドル（約156億2,200万円、同）、29.5％減だった。

「Japan」（日本）は1億100万米ドル（約108億700万円、同）、20.9％減。緊急事態宣言による自粛要請が重なった第2四半期（4－6月）は苦戦したが、6月度は売り上げが回復したという。