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プーマ、2019年12月期連結決算
2ケタの増収増益を達成

update: 2020/02/28

PUMA, 2019年12月期 財務数値一覧(表1)

PUMA, 2019年12月期
財務数値一覧(表1)

PUMA(プーマ社)の2019年12月期(2019年度)連結決算は、2ケタの増収増益を達成した。全地域、全商品で2ケタの増収となった。米州やアジア・太平洋が特に好調な推移だった。商品別では、主力のシューズ類が引き続き、けん引役になった。

アパレル、アジア・太平洋地域が高い伸び

連結の売上収益は、55億200万ユーロ(約6,657億4,200万円、1ユーロ=121円で換算)、18.4%増と2ケタの増収を達成した。売上総利益率(粗利率)は48.8%(0.4ポイント増)とやや改善した。販管費率も低下したこともあり、営業利益(EBIT=税引前利払前利益)は、4億4,000万ユーロ(約532億4,000万円、同)、30.6%増と好調な推移だった。

税引前利益(EBT)は、4億1,700万ユーロ(約504億5,700万円、同)、33.2%増と高い伸びだった。当期純利益は2億6,200万ユーロ(約317億200万円、同)、40.1%増と増益を達成した(表1を参照)。

PUMA、2019年12月期 地域別・商品別売上高(表2)

PUMA、2019年12月期
地域別・商品別売上高(表2)

地域別の売上高では、主力の「EMEA」(欧州・中東・アフリカ)が20億100万ユーロ(約2,421億2,1000万円、同)、11.2%増と2ケタの増収だった。「Americas」(米州)は19億4,400万ユーロ(約2,352億2,400万円、同)、20.6%増と高い成長率だった。アジア・太平洋地域は15億5,600万ユーロ(約1,882億7,600万円、同)、26.0%増と好調だった。

商品別の売上高では、主力の「Footwear」(フットウエア=シューズ類)が25億5,200万ユーロ(約3,087億9,200万円、同)、16.8%増と2ケタの増収だった。「Apparel」(アパレル)は20億6,800万ユーロ(約2,502億2,800万円、同)、22.6%増と最も高い伸び率だった。「Accessories」(アクセサリー類)は8億8,100万ユーロ(約1,066億100万円、同)、13.5%増だった(表2を参照)。

通期の売上収益は、為替ニュートラルで10%前後の増収を計画している。「新型コロナウイルス」については、2月前半からマイナスの影響が出つつある。主にChina市場での影響が大きいようだ。第1四半期の収益にマイナスの影響を及ぼすと分析している。