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スポーツ上場6社、2020年3月期 第1四半期まとめ
収益性に格差が表れる

update: 2019/08/20

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好調を持続しているゴールドウイン

ゴールドウインは、高機能商品を中心に主力のアウトドア事業がけん引役となり、増収増益を達成した。第1四半期の最高額を達成したほか、3期連続で黒字計上を果たした。販売効率が向上し、春夏シーズンの店頭消化も順調に進んだ。営業利益率も10%台に到達した。

主力の「ザ・ノース・フェイス」ブランドを中心にアウトドアビジネスが引き続き好調だ。「ヘリー・ハンセン」もブランド認知度が高まり、順調に消化が進んだ。事業構造改革を目的としたリブランディング中の「エレッセ」は減収したが、「カンタベリー」が増収を達成。今秋に日本で開催予定のラグビーワールドカップで、さらなる飛躍を狙う。

ヨネックスは、日本や北米が堅調だったほか、主力の「バドミントン用品」が好調に推移し、増収を達成。売上高総利益率(粗利率)の低下や販管費の増加により、減収となった。種目別では、主力の「バドミントン用品」が81億800万円(3.2%増)と堅調で、特にシャトルコック、ストリング、シューズが好調だった。「テニス用品」は18億6,000万円(6.8%減)と減収した。

ゼットは、主力の卸部門において外商・スクールが苦戦した。競技シューズ、サッカー用品が伸び悩んだが、野球・ソフトボール用品が堅調な推移だった。カジュアルウエア、カジュアルバッグも堅調に推移した。自社品では、野球のオーダーグラブが堅調。バスケットボールウエアの「コンバース」ブランドは前年並みの推移だった。