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主要上場スポーツ企業6社、2019年3月期 第3四半期まとめ
各社で業績に差が表れる
暖冬など天候不順のマイナス影響も

update: 2019/02/22

上場スポーツメーカー6社、 2019年3月期 第3四半期一覧(表1)

上場スポーツメーカー6社、
2019年3月期 第3四半期一覧(表1)

主要上場スポーツ企業6社の2019年3月期第3四半期(4-12月)連結決算が出揃った。相次ぐ天災や暖冬など、外的な要因で業績の足を引っ張られた企業が多かった。難しい運営を迫られた第3四半期となった。

ゴールドウインが好決算

対象の企業は、美津濃(ミズノ)、デサント、ゴールドウイン、ヨネックス、グローブライド、ゼットの6社(順不同)。いずれも3月期決算で、第3四半期(4-12月)の業績をまとめた。増収を達成したのは4社、増益は2社。ゴールドウインとゼットの2社が増収増益を達成した。

ミズノは、ランニングシューズの苦戦、国内のゴルフビジネスなどが伸び悩んだ。国内のスポーツ施設運営事業、欧州のインドアシューズなどは堅調な推移だった。商品別では、シューズ類が381億円(5.0%減)と苦戦。「アパレル」が387億円(4.2%減)、「イクイップメント」(用品)が285億円(9.5%減)と苦戦傾向だった。スポーツ施設の運営事業を含む「サービス/その他」は224億円(0.4%増)と堅調な推移だった。

デサントは、日本や韓国のビジネスが堅調で増収を達成したが、販管費の増加や特別損失(SKINS社の債務保証損失の引当金の繰入額)の計上などが影響し、減益に至った。しかし、増収増益基調であることは間違いない。ブランド別では、主力の「デサント」が売上高440億円(9.2%増)と2ケタ近い増収を達成した。「アンブロ」が同50億円(8.7%増)と健闘した。

ゴールドウインは、主力のアウトドアビジネスが計画を上回る推移で、好決算のけん引役となった。2ケタの増収・増益で、通期見通しも上方修正している。暖冬の影響もなく、「ザ・ノース・フェイス」「ヘリー・ハンセン」を軸に、好調な推移だった。

ヨネックスは、減収減益。欧米ビジネスは増収だったが、規模の大きい日本やアジアが苦戦した。主力の「バドミントン用品」が売上高249億5,900万円(2.9%減)と低調な動きだった。