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外資系スポーツ上場企業4社、2018年度 第2四半期まとめ
アンダーアーマーを除く3社が増収増益の傾向

update: 2019/01/11

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外資系スポーツ上場企業4社、2018年度 第2四半期 財務数値一覧(表1)

外資系スポーツ上場企業4社、2018年度
第2四半期 財務数値一覧(表1)

主要な外資系スポーツ上場企業4社の2018年度の第2四半期決算を取り上げる。対象企業はナイキ、アディダス、プーマ、アンダーアーマーの4社。ナイキを除く3社が12月期だ。ナイキのみ5月期のため、決算期は揃わないが、各社の業績推移を判断する補足資料の意味合いでレポートする。

ナイキの収益性が改善

比較する第2四半期の期間は、adidas AG(アディダス社)、PUMA(プーマ社)、UNDER ARMOUR,Inc.(アンダーアーマー社)が2018年1-6月の6カ月間、NIKE,Inc.(ナイキ社)は2018年6-11月の6カ月間の業績である。ナイキを除く3社の決算数値が最新のものではないため、参考に別表で第3四半期決算数値の一覧を添付した(表2を参照)。

世界最大の売上規模であるナイキ社の第2四半期の売上収益は、193億2,200万米ドル(約2兆1,833億8,600万円、1米ドル=113円で換算。期末の為替レートを参考にした)、9.6%増と好調な推移だった。利益面でも健闘し、税引前利益が22億6,700万米ドル(約2,561億7,100万円、同)、16.2%増と2ケタの増益となった。

引き続き、全売上の60%を占める主力商材の「Footwear」(シューズ)が強く、売上収益116億100万米ドル(約1兆3,109億1,300万円、同)、10.3%増と2ケタの増収を達成した。地域別では、主力でお膝元の「North America」(北米)が、売上収益79億2,700万米ドル(約8,957億5,100万円、同)、7.0%増、利益面でもEBIT(税引前利払前利益)が19億6,100万米ドル(約2,215億9,300万円、同)、9.8%増と復調してきたことも大きい。