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UNDER ARMOUR、2018年12月期 第3四半期
増収するも、米州の収益性悪化で損失を計上

update: 2018/11/05

UNDER ARMOUR、2018年12月期 第3四半期 財務数値一覧(表1)

UNDER ARMOUR、2018年12月期
第3四半期 財務数値一覧(表1)

UNDER ARMOUR(アンダーアーマー社)の2018年12月期第3四半期(1-9月)連結決算は、欧州やアジアなどが貢献して増収するも、米州の収益性悪化で損失を計上するに至った。

主力の北米地域が伸び悩む

連結の売上収益は、38億300万米ドル(約4,297億3,900万円、1米ドル=113円で換算)、5.1%増と堅調な推移だった。「Restructuring and impairment charges」(リストラおよび減損の費用)を1億3,400万米ドル(約151億4,200万円、同)計上しており、この影響で営業損失1,400万米ドル(約15億8,200万円、同)が発生した。

税引前損失および四半期損失はいずれも5,000万米ドル(約56億5,000万円、同)。前年同期の黒字計上から一転して、赤字決算となった(表1を参照)。

UNDER ARMOUR、2018年12月期 第3四半期 部門・地域別売上高(表2)

UNDER ARMOUR、2018年12月期
第3四半期 部門・地域別売上高(表2)

地域別の売上高では、主力の「North America」(北米)が27億7,000万米ドル(約3,130億1,000万円、同)、0.3%減と伸び悩んだ。セグメント損益は5,900万米ドル(約66億6,700万円、同)の損失計上となった。「EMEA」(欧州・中東・アフリカ)は4億1,000万米ドル(約463億3,000万円、同)、22.6%増と好調に推移したが、セグメント利益が100万米ドル(約1億1,300万円、同)、87.4%減と大幅に減少した。

日本を含む「Asia-Pacific」(アジア・太平洋)は売上高3億9,000万米ドル(約440億7,000万円、同)、26.1%増で好調な推移だった。セグメント利益7,300万米ドル(約82億4,900万円、同)、6.8%増と健闘し、地域別では唯一、増収増益を達成した。「Latin America」(ラテンアメリカ)は1億4,100万米ドル(約159億3,300万円、同)、14.8%増と2ケタの増収を達成したが、セグメント損益では3,700万米ドル(約41億8,100万円、同)の損失計上に至った(表2を参照)。

部門別では、主力の「Apparel」(アパレル)が売上高24億9,100万米ドル(約2,814億8,300万円、同)、6.7%増と堅調な推移だった。「Footwear」(シューズ)は8億2,800万米ドル(約935億6,400万円、同)、4.6%増。「Accessories」(アクセサリー類)が3億1,400万米ドル(約354億8,200万円、同)、6.2%減と苦戦した。