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アシックス、2018年12月期 第2四半期 連結決算
日本や米州が苦戦、減収・減益に

update: 2018/08/06

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アシックス、2018年12月期 第2四半期 財務数値一覧(表1)

アシックス、2018年12月期 第2四半期
財務数値一覧(表1)

アシックスの2018年12月期第2四半期決算は、日本や米州の苦戦が影響して減収となった。日・米の減収のほか、直営店の関連費用が増えたこともあり、減益に至った。営業利益は当初の目標数値を達成している。また併せて、中期計画の目標達成のための「アクションプラン」を策定、公表した。

「オニツカタイガー」が好調、DTC比率も上昇

連結売上高は1,927億円(5.4%減)の減収だった。売上高総利益率(粗利率)がDTC(Direct to consumer)比率の増加やマークダウンの減少により、48.1%(1.7ポイント増)と改善したが、販管費率の大幅な増加で、営業利益は84億円(47.2%減)と2ケタの減益に至った。経常・四半期の各利益も大幅な減益となった(表1を参照)。

部門別では、ライフスタイルシューズを主力にする「オニツカタイガー」のシューズが売上高210億円(30.9%増)と2ケタの増収を達成した。主力のランニングシューズは同1,073億円(8.3%減)、コアパフォーマンススポーツのシューズは同298億円(6.3%減)と減収した。

アシックス、2018年12月期 第2四半期 部門別売上高(表2)

アシックス、2018年12月期 第2四半期
部門別売上高(表2)

地域別では、欧州および東アジア(中国・韓国)地域が増収を達成した。「オニツカタイガー」シューズが健闘した。日本は「オニツカタイガー」やワーキングシューズが健闘したが、スクール関連のスポーツウエアからの撤退(9億円減)やランニングシューズの不振が影響した(表2を参照)。