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アクシネット ホールディングス社、2018年12月期 第1四半期
増収するも、粗利率の減・経費増で減益に

update: 2018/05/29

アクシネットホールディングス、2018年12月期 第1四半期 財務諸表(表1)

アクシネットホールディングス、2018年12月期
第1四半期 財務諸表(表1)

「タイトリスト」などゴルフ用品ブランドを手掛けるアクシネット ホールディングス社(ACUSHNET HOLDINGS CORP.)の2018年12月期第1四半期(1-3月)決算は、ゴルフクラブや欧州・アジア地域が健闘し増収するも、売上高総利益率(粗利率)の減少・経費の増加で減益に至った。

欧州、アジア地域が健闘

連結売上高は4億4,100万円米ドル(約467億4,600万円、1米ドル=106円で換算)、1.9%増。粗利率は51.5%(0.7ポイント減)と微減した。営業利益は6,200万米ドル(約65億7,200万円、同)、3.4%減。税引前利益は5,800万米ドル(約61億4,800万円、同)、6.1%減の減益だった。四半期利益は前年に比べ、税負担が軽減されたことにより増益となった(表1を参照)。

アクシネットホールディングス、2018年12月期 第1四半期 部門別・地域別売上高(表2)

アクシネットホールディングス、2018年12月期
第1四半期 部門別・地域別売上高(表2)

部門別売上高では、主力の「タイトリスト」ブランドのボールが1億2,400万米ドル(約131億4,400万円、同)、69.%減と苦戦した。新作ボールが2シーズン目に入ったこと、米国の天候不順などが影響した。ゴルフクラブは1億1,600万米ドル(約133億5,600万円、同)、14.7%増と2ケタ増を達成した。ウェッジとアイアンの新シリーズがけん引役になった(表2を参照)。

地域別売上高では、主力の「United States」(米国)が2億1,900万米ドル(約232億1,400万円、同)、1.7%減と伸び悩んだ。EMEA(欧州・中東・アフリカ)は7,300万米ドル(約77億3,800万円、同)、7.4%増と好調に推移した。日本地域の売上高は5,200万米ドル(約55億1,200万円、同)、4.1%増で堅調な推移だった。「Korea」(韓国)市場も同様に好調だった。

通期の業績見通しは、連結売上高が15億9,000-16億2,000万米ドル(約1,685億4,000-1,717億2,000万円、同)。