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ヨネックス、2018年3月期 連結決算
増収するも、コスト増で減益に

update: 2018/05/14

ヨネックス、2018年3月期 財務諸表(表1)

ヨネックス、2018年3月期
財務諸表(表1)

ヨネックスの2018年3月期連結決算は、テニス関連の健闘などで増収を達成したが、国内新工場のコスト増や調達コストの増加、中国(China)の販社の経費増などが影響し、減益に至った。

Chinaビジネスがマイナス要因

連結売上高は621億円(1.9%増)。海外売上高は309億円(2.1%増)、売上比率は49.8%(0.1ポイント増)と微増した。売上高総利益率(粗利率)の減少は、Chinaの販社の人件費の増加が大きかった(表1を参照)。

ヨネックス、2018年3月期 部門別売上高(表2)

ヨネックス、2018年3月期
部門別売上高(表2)

地域別では、いずれも増収を達成した。日本が396億円(1.2%増)とほぼ前年並み。北米が19億円(11.9%増)、ヨーロッパが24億円(11.2%増)と2ケタ増だった。アジアは176億円(1.3%増)と伸び率が低かった。

部門別では、主力のバドミントン関連が354億円(0.1%減)と微減した。テニス関連は84億円(6.0%増)とゴルフ関連は11億円(6.4%増)で堅調な推移だった(表2を参照)。

財務面では、効率性指標で交差比率が低下したが、おしなべて安定した数値が多い。流動性指標は軒並み好転している。通期の業績予想は、連結売上高が645億円(3.7%増)、営業利益が30億円(2.6%増)、経常利益が30億円(4.9%増)。