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2017年12月期 スポーツ上場各社まとめ(下)
カギ握るフットウエア、成長エンジンはアジア圏

update: 2018/04/11

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adidas Group、2017年12月期 地域別・ブランド別売上高(表1)

adidas Group、2017年12月期
地域別・ブランド別売上高(表1)

2017年12月期のスポーツメーカー主要4社(アディダス、プーマ、アンダーアーマー、アシックス)の決算まとめ。今回は各社の売り上げの内訳に焦点を当てた。商品でカギを握るのはフットウエア=シューズ類で、成長が見込める地域はアジア圏という共通項がある。

アディダスはシューズがけん引役に

アディダスはシューズ(Footwear)がけん引役になっている(表1を参照)。売上高は124億2,700万ユーロ(約1兆6,776億4,500万円、1ユーロ=135円で換算)、22.7%増と高い伸び率だった。売り上げの約60%を占める主力商材だ。アパレル(Apparel)は77億4,700万ユーロ(約1兆458億4,500万円、同)、5.4%増と堅調な推移だったが、規模はやや小さくなる。

地域別のアディダスの売上高は、お膝元の「西欧」(Western Europe)が58億8,300万ユーロ(約7,942億500万円、同)、11.2%増とけん引役になった。利益面の貢献も大きい。2番手は「北米」(North America)の42億ユーロだが、3番手に付けている「グレーターチャイナ」(Greater China)の伸び率が大きい。

PUMA、2017年12月期 部門別売上高(表2)

PUMA、2017年12月期
部門別売上高(表2)

プーマはシューズが19億万ユーロ(約2,565億円、同)、アパレルが14億万ユーロ(約1,890億円、同)。アディダス同様、シューズがけん引役になった。アパレルもシューズに次ぐ比率で、この2つの商材が車の両輪の役割を果たしている(表2を参照)。地域別では、アジア・太平洋地域も2ケタ増と好調だが、欧州・中東、米州の伸び率の方がやや高めだ。