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ヒマラヤ、2018年8月期 第2四半期
減収するも、効率化が進み黒字を回復

update: 2018/04/06

ヒマラヤ、2018年8月期 第2四半期 財務諸表(表1)

ヒマラヤ、2018年8月期
第2四半期 財務諸表(表1)

ヒマラヤの2018年8月期の第2四半期(9-2月)は、ビーアンドディーの株式譲渡などの影響で減収するも、冬物の在庫改善や前期に計上した店舗閉鎖の影響がなくなったことから効率化が進み、黒字を回復した。

「ビーアンドディー」の株式譲渡で売上減

連結売上高は322億円(9.3%減)と減収だったが、これは昨年末に実施したビーアンドディーの株式譲渡で、同社を連結対象から除外した影響が大きい。2017年8月期のビーアンドディーの業績は、売上高72億6,200万円(3.6%減)、営業損失2億9,200万円、経常損失2億9,500万円、当期純損失5億4,800万円。減収傾向が続いていたほか、損失額も増えており、収益の足を引っ張っていた。

ヒマラヤ、2018年8月期 第2四半期 部門別増減率(表2)

ヒマラヤ、2018年8月期
第2四半期 部門別増減率(表2)

利益面は大幅に改善した。売上高総利益率(粗利率)が35.1%(0.8ポイント増)と改善したほか、前期に実施した店舗閉鎖などの特別損失がなくなったため、営業・経常・四半期の各段階で黒字を回復した(表1を参照)。

期末の店舗数は110店(出2、退2)。一般スポーツ用品は防寒着などスポーツウエアが堅調だったが、サッカーなどチームスポーツの動きが弱く、前年を下回った。スキー・スノーボードは気温の冷え込みや降雪で恵まれたシーズンだったが、在庫消化を目的としたマークダウンが増えた影響で大きく落ち込んだ。アウトドア用品はキャンプ用品およびアウトドアウエアが好調だったため、前年比を上回った(表2を参照)。

財務面では効率性指標において、粗利率と商品回転率が改善したことで交差比率が増加している。流動性指標では有利子負債が減少したこともありD/Eレシオが低下した。自己資本比率が増加した。

通期の個別業績は、冬物が好調だったことやネット販売の成長を見込んでいるため、増収・増益に上方修正している。通期の連結は減収・増益の計画で、売上高665億円(8.7%減)、営業利益17億円(58.4%増)、経常利益18億円(46.3%増)。