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スポーツ上場6社、2018年3月期 第2四半期まとめ(上)
各社の業績はまだら模様に

update: 2017/11/13

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デサント、アジアの主要地域で増収を達成

デサントはアジアの主要地域(日本、韓国、中国)で増収を達成した。また、「社名ブランドの『デサント』ブランドを大きく伸ばせたことが成果」(石本雅敏 代表取締役社長)だと評価している。売上高が256億円、14.0%増と2ケタの増収を達成した。国内の収益性も改善した(利益で7億円のプラス)。分社化したデサントジャパンが無難なスタートを切った。

課題はデサントコリアの不振からの脱却。回復基調にあるとはいえ、「ルコックスポルティフ」や「アンブロ」ブランドが苦戦しているという。また、中・長期では、シューズの拡大が課題である。上期で200万足の実績で、通期では400万足を計画している。売上比率では当面、20%(現状は14%)を目指す。

国内ビジネスはミズノ、デサント共に健闘した。ゴールドウインも主力のアウトドアを中心に好調な推移だった。前者2社に比べ、ゴールドウインは海外売上がまだまだ少ない。韓国のヤングワンアウトドア社の持分法投資利益の計上はあるが、欧米市場を含めて開拓の余地があり、伸び代も大きい。国内主体で増収増益を達成している数少ないスポーツ企業である(続く)。