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NIKE,INC. 2018年5月期 第1四半期連結決算
主力の北米が苦戦、微増収・減益に

update: 2017/10/04

ナイキ、2018年5月期 第1四半期 財務諸表(表1)

ナイキ、2018年5月期
第1四半期 財務諸表(表1)

NIKE,INC.(ナイキ社)の2018年5月期の第1四半期(6-8月)連結決算は、主力の北米が苦戦し、微増収・減益になった。売上高は90億7,000万米ドル(約9,886億3,000万円、1ドル=109円で換算)、0.1%増となった。営業利益は11億600万米ドル(約1,205億5,400万円、同)、9.8%減だった。

欧州・アジア・中華圏が健闘

売上高総利益率(粗利率)は売上原価の増加で1.8ポイント減少した。販売管理費率も0.5ポイント減少したが、粗利率の減少が上回り、利益は全段階で減益となった。軒並み減益になったが、売上比率が10%台と依然高い水準を保っている(表1を参照)。

商品別では、主力の「Footwear」(スポーツシューズ)が54億9,300万米ドル(約5,987億3,700万円、同)、0.4%増と微増だった。「Apparel」(スポーツウエア)は26億5,200万米ドル(約2,890億6,800万円、同)、4.0%増と健闘した。「Equipment」(用品類)は4億2,000万米ドル(約457億8,000万円、同)、0.7%減で微減した。

ナイキ、2018年5月期 第1四半期 地域別・商品別売上高(表2)

ナイキ、2018年5月期
第1四半期 地域別・商品別売上高(表2)

地域別では、前年同期比とセグメントが変更されている。主力の「North America」(北米)地域は変わらないが、欧州と中東・アフリカ、日本を含むアジア・太平洋とラテンアメリカ、中華圏に再編された。

主力の北米は売上高39億2,400万米ドル(約4,277億1,600万円、同)、2.7%減と苦戦した。主力のシューズ、アパレル、用品ともに落ち込んだ。「Europe,Middle East & Africa」(欧州・中東、アフリカ)地域は同23億4,400万米ドル(約2,554億9,600万円、同)、3.6%増と堅調な推移だった。「Greater China」(中華圏)が同11億800万米ドル(約1,207億7,200万円、同)、8.6%と好調だった。「Asia Pacific & Latin America」(アジア・太平洋、ラテンアメリカ)は同11億8,900万米ドル(約1,296億100万円、同)、5.1%増と健闘した。また、「Converse」(コンバース)ブランドは、同4億8,300万米ドル(約526億4,700万円、同)、15.9%減と苦戦した(表2を参照)。

日本ディビジョンの売上高は、「Asia Pacific & Latin America」に含まれている。前期は2億4,500万米ドル(約249億9,000万円、1ドル=102円で換算)、37%増(日本円ベースでは18%増)だった。