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アルペン、2017年6月期 連結決算
減収するも、粗利率の改善で増益に

update: 2017/08/28

アルペン、2017年6月期 財務諸表(表1)

アルペン、2017年6月期
財務諸表(表1)

スポーツ小売店、アルペンの2017年6月期連結決算は、減収するも、粗利率の改善で増益になった。当期損益は、前期の特別損失の計上がなくなったため、27億円の黒字に転換した。部門別では、ウインターおよびゴルフが苦戦傾向だった。決算数値に大きな変動は見られない。

ゴルフビジネスが苦戦

連結売上高は2,200億円、1.6%減の減収だった。主力の一般スポーツ業態「スポーツデポ」はほぼ前年並みをキープしたが、「ゴルフ5」「アルペン」が苦戦した(別表参照)。ランニングを中心にしたシューズ関連は堅調な推移だった。

期末の店舗数は424店(10店減)。「スポーツデポ」が150店(出2)、「ゴルフ5」が201店(出1、退8)、「アルペン」が60店(退8)、「ミフト」が13店(出2、退2)。ウインター業態「アルペン」の退店が多くなった。

アルペン、2017年6月期 部門別・業態別売上高一覧(表2)

アルペン、2017年6月期
部門別・業態別売上高一覧(表2)

営業利益は販売管理費の抑制──不採算店舗の閉鎖や宣伝費の効率化などにより、増益を達成した。当期損益は、特別損失の計上がなくなったため、黒字回復した。

財務面では、売上高総利益率(粗利率)が0.6ポイント改善した。商品回転率は前年並みで、交差比率は粗利率の改善により微増した。資本の回転率は前年並みだった。手元流動性資金が増加し、手元流動性比率が1.4と改善した。D/Eレシオは微減だった(表1を参照)。

通期は売上高2,260億円(2.8%増)、営業利益が50億円(21.5%増)、経常利益59億円(4.6%減)を計画している。