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NIKE,Inc. 2017年5月期 連結決算
各地域でプラス成長し、増収増益に

update: 2017/07/03

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ナイキ社、2017年5月期 財務諸表(表1)

ナイキ社、2017年5月期
財務諸表(表1)

米国のNIKE,Inc.(ナイキ社)の2017年5月期の連結決算は、各地域でプラス成長を達成し、増収増益に至った。重点的に強化しているDTC(Direct-to-Consumer)ビジネスも貢献した。商品別では主力のフットウエア(シューズ類)が引き続き堅調だったほか、地域では西欧やアジアの伸びが大きかった。

主力の北米市場が堅調な推移

連結の売上高は、343億5,000万米ドル(約3兆7,785億円、1米ドル=110円で換算)、6.1%増と堅調な推移だった。為替の影響を除くと、8%の増収だった。営業利益は47億4,900万米ドル(約5,223億9,000万円、同)、5.5%増。税引前利益は48億8,600万米ドル(約5,374億6,000万円、同)、5.7%増だった。

商品別売上高では、「ナイキ」ブランドにおいて、フットウエアが売上高210億8,100万米ドル(約2兆3,189億1,000万円、同)、6.1%増と好調に推移した。アパレルは同96億5,400万米ドル(約1兆619億4,000万円、同)、6.5%増と好調だった。「コンバース」ブランドは同20億4,200万米ドル(約2,246億2,000万円、同)、4.5%増と堅調な推移だった。

売上高総利益率(粗利率)は、為替の影響と原価が高くなった影響で1.6ポイント減少した。販管費の額は増加したが、比率は増収により低下している。粗利率の低下を販管費率の低下がカバーした形で、営業利益および税引前利益の比率は前年度並みだった。